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2022/03/02

花粉症対策はお早めに!

そろそろ始まる『花粉症』の時期。

一番辛いのは、『くしゃみ』『鼻水』『鼻づまり』『目のかゆみ』などでは無いでしょうか。

そんな辛い『花粉症』の症状を解消する方法をお伝えしていきます。

すぐにできる鼻づまり解消法

まず、鼻がつまるメカニズムについて見て行きましょう。

鼻の中にある下鼻甲介(かびこうがい)という粘膜のひだには、自律神経が絡んだ血管が張り巡らされています。

自律神経のうち、副交感神経が興奮すると、鬱血して血管が広がります。

そして、鼻の粘膜が腫れて空気が通りにくくなったり、鼻汁がたまったりします。
鼻づまりを解消するには、鬱血を解消するために交感神経を刺激すれば良いと考えます。

その効果がある3つの方法を紹介します。

① わきでペットボトルを挟む

右の鼻の穴がつまっている場合には、左のわきで、中身が入っている500mLのペットボトルを挟み、ぎゅっと締めつけます。

しばらくすると、鼻の通りがよくなってきます。
左の鼻の穴がつまっていたら、右のわきでペットボトルを挟みます。

わきには、鼻の穴の毛細血管を収縮させる交感神経が走っています。
わきを圧迫して交感神経に刺激を与えると、鬱血を解消し、粘膜の腫れが治まります。

「皮膚圧による半側発汗反射」といって、体の圧迫を受けた側では交感神経の働きが抑えられ、圧迫を受けていない側では交感神経が興奮するという反応を利用するのです。

鼻づまりを解消させる効果は、ペットボトルを挟んだ時間の5〜6倍ぐらい続きます。

ただ、わきを長時間圧迫すると手や腕がしびれてくるので、5分以内にしましょう。

② 横向きに寝る
「皮膚圧による半側発汗反射」を利用した方法が、もう一つあります。
鼻づまりが起こっている鼻の穴とは反対側を下にして、横向きにして寝るのです。

例えば、右の鼻の穴がつまっている場合は、体の左側を下にして、左のわきを圧迫しながら寝ます。
数分で鼻の通りがよくなってきます。

寝ているときに鼻がつまって息苦しくなったら、この方法を試すといいでしょう。

③ 息を止めて我慢する

息を止め続けると交感神経が刺激されるので、鼻づまりが解消します。

やり方は、首を後ろへのけぞるようにしながら息を大きく吸った後、すぐには吐き出さずに、苦しくなる手前まで息を止め、弓なりに首を前に倒しながら一気に息を吐き出します。

5回くらい繰り返すと、鼻が通って楽になってくるでしょう。

高血圧や緑内障(眼圧により視神経が圧迫されることで、視神経が障害される病気)の人は行わないでください。

交感神経を刺激すると聞いて、「鼻の通りはよくなっても、全身が緊張して健康に悪いのでは」「寝る前に行うと眠れなくなるかも」と思う人もいるようです。

こうした心配は、不要です。

呼吸と自律神経との関係については、誤解が多いようです。

自律神経を一昨年から500人以上も最新の精密な解析装置で計測してきた結果、息を吐くことと副交感神経が優位になることとは、直接の関連性がないとわかりました。

首から上の頸部・顔面・頭部は、自律神経が複雑なネットワークを形成しています。

「交感神経は悪者で、副交感神経を優位にさせればいい」と単純に考えるのは間違いなのかもしれません。

鼻の通りをよくするために交感神経を刺激しても、それで不眠になることはありません。

むしろ鼻づまりは睡眠の質を落とします。
鼻づまりを我慢せず、安心して、今回紹介している3つの方法はお勧めです。

花粉症対策はお早めに!
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